音楽用語

音楽用語集 音楽用語辞典

パルティータ

Posted by Arsène

「パルティータ」について、用語の意味などを解説

パルティータ

partita(伊)

17-18世紀の用語。パルティータとは、本来はイタリア語で「変奏曲」の意。後にパルティータは、ドイツで「組曲」の意に用いられる(現代では、組曲は、英語で「suite(スイート)」と呼ばれることが多い)。古くは既存の旋律を元にした変奏曲を意味した。

パルティータの定義と器楽組曲としての構造

パルティータ(partita)は、17世紀から18世紀のバロック音楽期において、主に鍵盤楽器や独奏楽器のために書かれた「器楽組曲」を指す音楽用語である。元々はイタリア語で「部分」「分割」を意味する言葉に由来し、初期には一つの主題に基づく「変奏曲(ヴァリエーション)」を意味していたが、次第にドイツやイタリアを中心に、複数の舞曲を組み合わせた組曲と同義で使われるようになった。

J.S.バッハによる洗練と古典的傑作

パルティータの歴史において、最も重要な足跡を遺したのはJ.S.バッハである。バッハはクラヴィーア(鍵盤楽器)のための『6つのパルティータ』や、『無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ』を作曲した。これらは、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという伝統的な4つの舞曲を基盤としつつ、プレリュード(前奏曲)やシンフォニア、トッカータといった自由で大規模な導入用の楽章を冒頭に配し、当時のフランス風・イタリア風の最新の様式を高度に融合させた、バロック器楽音楽の最高峰として現在も称えられている。

新古典主義における復活と現代の演奏意義

バロック期の終焉とともに一度は廃れたパルティータの形式であるが、20世紀に入ると「新古典主義音楽」の台頭に伴い、ストラヴィンスキーやダラピッコラといった作曲家たちによって近現代的な視点から再解釈され、復活を遂げた。現代のクラシック音楽の演奏現場においても、演奏者の知性と高度な技巧、そして各舞曲特有のリズムのキャラクターを弾き分ける表現力が試される重要なレパートリーとして位置づけられており、歴史的伝統と普遍的な美構造を持つ音楽形式として愛され続けている。

「パルティータとは」音楽用語としての「パルティータ」の意味などを解説

京都 ホームページ制作