ウォッシュボード
「ウォッシュボード」について、用語の意味などを解説

washboard
ウォッシュボードとは、洗濯板と同じ形や構造を持った、表面のデコボコの部分を栓抜きなどで引っ掻くことで音を鳴らす楽器である。元々は木製であるが、現代のウォッシュボードは金属製であり木製の枠が付けられている。
ウォッシュボードは、もともと家庭用の洗濯道具として使われていた洗濯板を転用して生まれた打楽器であり、アメリカ南部のフォークやブルース、ジャズの初期スタイル、特にスキッフルやニューオーリンズ・ジャズなどで多用されてきた。表面の波状の金属板をスプーンやスティック、指ぬき、栓抜きなどでこすったり叩いたりすることで、シャリシャリとした独特のリズム音を生み出す。
現代では、演奏用に設計された専用ウォッシュボードも多く、金属製の板の周囲に木枠を備え、ベルやシンバル、小型パーカッションを取り付けるなどして多彩な音色を得られるよう改良されている。
電気的にピックアップを装着してアンプ出力するタイプも存在し、ストリート演奏からライブバンドまで幅広く用いられる。素朴ながらもリズムの表現力に富み、軽快なグルーヴを生み出すことから、ウォッシュボードは今もなおユニークな民俗楽器として愛され続けている。
「ウォッシュボードとは」音楽用語としての「ウォッシュボード」の意味などを解説
Published:2024/04/18 updated:
