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ハウリング

Posted by Arsène

「ハウリング」について、用語の意味などを解説

ハウリング

howling(英)

ハウリングとは、スピーカーから出た音がマイクロフォンに入り、アンプで増幅され、スピーカーから出て再びマイクロフォンに入るという現象が繰り返され「キー」などという音が出て止まらなくなる現象を呼ぶ。一種の帰還発振であり、帰還ループ中の信号があるレベル以上になると生じる。またこの現象を積極的に利用したギター奏法がフィードバック奏法である。

ハウリング(Howling)(宇佐丸白書)

ハウリングの定義と音響物理における発生構造

音響システムにおいてハウリング(オーディオフィードバック)とは、出力された音声信号が再び入力側に戻り、無限に増幅されることで発生する異常発振現象を指す。具体的には、マイクロホンや楽器のピックアップが拾った音がアンプで増幅され、スピーカーから出力される。その出力された音波が空間を伝わって再び同じマイクロホンに入力されることで、特定の周波数帯域がループ状態に陥る。音響物理的には、系の利得(ゲイン)が損失を上回った瞬間に発生し、不快な高音(キーンというピーキング)や低音(ブーンというブーミング)として定着する。この現象はシステムの音響的な限界値を示すシグナルであり、部屋の反響特性や機材の配置に深く依存している。

ライブ音響現場における抑制対策と周波数制御

コンサートや演劇などのライブ音響(PA)の現場において、ハウリングの制御は安全でクリアな音響空間を維持するための重要な課題である。エンジニアは、まずスピーカーの指向性とマイクロホンの位置関係を綿密に計算し、スピーカーからの直接音がマイクロホンに回り込まないように空間をデザインする。さらに、リハーサル段階で意図的に音量を上げ、ハウリングが発生しやすい周波数をあらかじめ特定する「ハウリングポイントの調整」を行う。特定された周波数に対しては、グラフィックイコライザーやパラメトリックイコライザーを用いてピンポイントで鋭く減衰させるノッチフィルタリングを施す。近年ではデジタルミキサーに搭載された自動ハウリングサプレッサーも多用されるが、基本となるのは物理的な配置と正確な周波数処理の技術である。

エレクトリックギターにおける芸術的表現とフィードバック奏法

一方で、ハウリングは排除すべき雑音としてだけでなく、エレクトリックギターを中心とした現代のロックやポピュラー音楽において強力な芸術的表現手法へと昇華されてきた。ギターの弦の振動がアンプから大音量で出力され、その音波が再びギターのボディや弦を物理的に共振させることで、ピッキングをしなくても音が鳴り続けるフィードバック奏法がこれに該当する。多くのギタリストは、アンプとの距離や角度、楽器の向きをコントロールすることで、豊かな倍音を含む持続音や劇的なノイズサステインを自在に操る。不快な発振現象を創造的なサウンドデザインのツールへと反転させるアプローチは、現代音楽の表現を広げる上で重要な役割を果たしている。

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「ハウリングとは」音楽用語としての「ハウリング」の意味などを解説

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