テールピース
「テールピース」について、用語の意味などを解説

tailpiece(英)
テールピースとは、エレクトリック・ギターで、弦のエンドを止める部分。ストップ・テールピース、ボール・アンド・ストップ・テールピースなど様々なタイプがある。
テールピースの定義と弦楽器構造における張力維持の役割
テールピースとは、弦楽器において駒を通過した弦の端を固定し、楽器のボディ底部に繋ぎ止めるためのパーツである。バイオリン属の弦楽器をはじめ、アーチトップギターやマンドリンなどに広く備わっている。各弦が持つ強力な張力を一手に引き受け、エンドピンやサドルを介してボディのテールブロックへと安全に分散させる役割を持つ。また、駒からテールピースまでの弦の長さは、楽器全体の鳴りや倍音の発生、演奏時のテンション感に直接影響を与えるため、音響設計上、非常に重要な調整箇所となる。
クラシック弦楽器における歴史的発展と音響特性への影響
バイオリン属の歴史において、テールピースは材質や重量の変更を繰り返しながら音響性能を高めてきた。伝統的にはエボニー(黒檀)やローズウッド(紫檀)、ボックスウッド(柘植)といった硬質で密度の高い木材が使われ、その重量バランスが楽器の振動効率を左右してきた。近代以降、スチール弦の普及によって微調整用のアジャスターが追加されたが、金属の重量が本体の響きを抑え込んでしまう点が課題であった。現代では、アジャスターを一体化させた軽量な合成樹脂やカーボンファイバー製のテールピースが開発され、楽器本来の豊かな共鳴と明瞭な発音を引き出すための音響調整が定着している。
現代の楽器における応用とテンションコントロール
エレキギターやベースなどの現代の楽器においても、テールピースは音の伸びや演奏性を左右する要素として機能している。セミアコースティックギターに用いられるトラピーズ・テールピースや、ソリッドギターのストップ・テールピースなど、構造の違いによって弦の振動がボディに伝わる効率が変化する。現代の調整の現場では、テールピースの高さや角度を微調整することで、最適なテンション感とサウンドの輪郭を作り出すアプローチが取られている。
「テールピースとは」音楽用語としての「テールピース」の意味などを解説
Published:2026/04/25 updated:
