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MIDI

Posted by Arsène

「MIDI」について、用語の意味などを解説

MIDI

Musical Instrument Digital Interface(英)

MIDI(ミディ)は、シンセサイザー、リズム・マシン、コンピューターなどの演奏情報を相互に伝達するために決められたデータ転送規格。

この規格に対応した機器には普通MIDIイン/アウト/スルーの3つの端子を備えている。

MIDI(Musical lnstrument Digital lnterface)(宇佐丸白書)

電子楽器をつなぐ共通言語:MIDIの定義

MIDI(ミディ)とは、「Musical Instrument Digital Interface」の頭文字をとった言葉であり、シンセサイザー、リズムマシン、シーケンサー、コンピューターなどの電子楽器や機器の間で、演奏情報(データ)をデジタル形式で相互に伝達するために定められた世界共通の転送規格である。

重要なのは、MIDIが伝送しているのは「オーディオ信号(実際の音の波形データ)」ではなく、「どの鍵盤を(ノートナンバー)」「どのくらいの強さで(ベロシティ)」「いつ押して、いつ離したか」という『演奏の楽譜データ(コントロール信号)』であるという点だ。これにより、あるメーカーのキーボードで弾いた演奏情報を、別のメーカーの音源モジュールに送信して鳴らしたり、コンピューター上のDAW(音楽制作ソフト)に記録・編集したりすることが可能となる。

歴史的背景 メーカーの壁を越えた規格統一

1980年代初頭まで、電子楽器は各メーカーが独自の規格で開発を行っていたため、異なるメーカーのシンセサイザー同士を接続して同期演奏させることが非常に困難であった。この不便さを解消するために、1981年にアメリカのシンセサイザー開発者であるデイヴ・スミス(Sequential Circuits社)らが提唱し、日本のローランドやヤマハ、コルグといった主要メーカーが協力して規格の策定が進められた。

そして1983年、世界初の共通規格として「MIDI 1.0」が正式に発表された。この規格統一は、メーカーの垣根を越えた画期的な出来事であり、その後のコンピューター・ミュージック(DTM:デスクトップ・ミュージック)の爆発的な普及と進化の礎となったのである。

ハードウェアの構造 3つの端子によるネットワーク

MIDI規格に対応した従来のハードウェア機器には、データの送受信を行うための5ピンのDINコネクタが採用されており、主に以下の3つの端子(ポート)が備えられている。

MIDI OUT(送信)
キーボードを弾くなどの操作によって発生した演奏情報を、外部の機器へ送り出すための端子。

MIDI IN(受信)
外部の機器(シーケンサーや他のキーボードなど)から送られてきた演奏情報を受け取り、自身の音源を鳴らすための端子。

MIDI THRU(通過)
MIDI INで受信したデータを、内部で処理することなく、そのままの状態で別の機器へスルー(中継)して送り出す端子。これにより、複数の音源を数珠つなぎ(デイジーチェーン)にして同時に鳴らすことが可能になる。

現在では、これらの5ピン端子に代わり、USBケーブル1本で双方向のMIDIデータのやり取りと電源供給を行うスタイルが主流となっているが、MIDIという「情報伝達のプロトコル(約束事)」の根本的な仕組み自体は、誕生から現在に至るまで変わらずに音楽制作の基盤を支え続けている。

「MIDIとは」音楽用語としての「MIDI」の意味などを解説

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