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非和声音

Posted by Arsène

「非和声音」について、用語の意味などを解説

非和声音

nonharmonic tone(英)

非和声音とは、和声法や対位法に基づく音楽において、和音構成音以外の音を意味する。和声外音。刺繍音(ししゅうおん)、経過音倚音(いおん)、掛留音(けいりゅうおん)、逸音(いつおん)、先取音(せんしゅおん)、保続音(本来は非和声音に分類されるものではない)といったものなどがある。なお、非和声音が和声音へ進行することを解決という。

和声

非和声音の定義と基本的な仕組み

非和声音(ひわせいおん)とは、特定の時点で鳴っている和音(コード)の構成音に含まれない音の総称である。楽譜や演奏において、和音の響きに対して一時的な不協和音を作り出し、その後に和音構成音へと進む解決のプロセスを経て、音楽に流動性と推進力をもたらす。主な種類には、ある構成音から別の構成音へと段階的に移動する際に挟まれる経過音、同じ構成音の間に挟まれて隣の音へ行って戻る刺繍音、前の和音の音がそのまま残って次の和音で不協和音を形成する係留音などがある。これらはメロディを滑らかにし、和声的な色彩を豊かにするための基礎的な技法である。

クラシック音楽における和声の美学と表現効果

クラシック音楽の歴史において、非和声音は楽曲に劇的な表情や感情の揺らぎを与えるために重要な役割を果たしてきた。バロック時代の対位法や古典派の和声法では、非和声音がもたらす一時的な緊張と、それに続く和音への解決のバランスが緻密に計算されている。特にロマン派の音楽においては、解決をあえて遅らせたり非和声音を連続させたりすることで、人間の複雑な心情や切なさを生々しく表現する手法へと洗練された。旋律に豊かな陰影を与え、聴き手の心を揺さぶるための表現要素として多用されている。

現代音楽やポピュラー音楽における役割と発展

現代のポピュラー音楽やジャズ、あるいは電子音楽の領域においても、非和声音の概念は形を変えながら深く息づいている。ジャズにおけるテンションコードの響きは、歴史的な非和声音が和音の一部分として常態化したものと言える。ポップスのメロディラインやアレンジにおける背景のオブリガート(助奏)においても、あえてコードから外れた音を経由させることで、洗練された浮遊感や独特のフックを生み出すことができる。DTMをはじめとする現代の音楽制作でも、旋律の単調さを防ぎ、楽曲の芸術的な完成度を高めるために広く活用されている。

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「非和声音とは」音楽用語としての「非和声音」の意味などを解説

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