レラティブチューニング
「レラティブチューニング」について、用語の意味などを解説

relative tuning(英)
レラティブチューニング(relative tuning)は、ギターのチューニング方法のひとつ。
スタンダード・チューニングにおいて、各弦の音程関係を保ちながら全体のピッチを上下させたチューニング。
レラティブチューニングとは、スタンダード・チューニング(EADGBEなど)の音程関係をそのまま保ちながら、全体のピッチを一括して上げ下げする調弦方法である。たとえば、全ての弦を半音下げて調弦する「半音下げチューニング」や、全音下げの「Dチューニング」なども、このレラティブチューニングの一種にあたる。
この方法では、弦同士の音程バランスは変わらないため、コードフォームやスケールポジションを変更せずに演奏することができる。一方で、実際に鳴る音の高さは変化するため、ボーカルとのキー合わせや他の楽器とのアンサンブルにおいて柔軟に対応できるという利点がある。
特にロックやメタル系のギタリストの間では、音に重厚感を加えたり、弦のテンションを下げてチョーキングやビブラートをしやすくする目的で、半音下げチューニングがよく用いられる。
また、レラティブチューニングは楽器そのものの響きにも影響を与える。ピッチを下げることで弦の振動がやや緩やかになり、太く温かみのあるサウンドが得られる一方、ピッチを上げれば張りのある明るい音色が得られる。
「レラティブチューニングとは」音楽用語としての「レラティブチューニング」の意味などを解説
Published:2024/06/27 updated:
